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浅田真央、という奇跡。〜サンクスツアー、千秋楽!〜


Photo by 小海途良幹:スポニチ



「最後の1公演になりました。

 毎回、全力

 どの公演も全力。

 何も変わりません。

 最後も全力で、いつも通り

 怪我なく楽しく

 頑張りましょう。」



ショーが始まる前に

浅田真央は、仲間を集めて

このように言った。




サンクスツアーを

私が見るのは

4回目。




リアルで2回。

ライブ配信で2回目。




202回目となる

最終公演。




舞台裏で行われた

仲間への

この最後の言葉かけを

聞くことができたことを




心から、幸運に思う。


  


さて。

真央ちゃんの滑り。




今回、特に目が離せなったのが

肘から、指先までの美しさ。

手首のしなやかさ。




両手の指先同士が

まあるい円を描くように

触れ合ったり




白鳥のように波打ち

想い人を乞うように伸ばし

炎のように、激しく揺らめく。




空を切り

弧を描き

雄弁に物語を紡ぐ




その指先の




なんと、美しいことよ。




そして、チェロ・スウィート。




氷上に浮かび上がる

真央の姿。




まるで何千年の眠りから

今、覚めたかのように

表情は、固い。




冴え冴えとして

冷たさ、

さえ、感じる。




それが、どうだ。




滑り出すにつれて

どんどん表情が柔らかくなり

周りの景色に、溶けていく。




それと共に

見ている我々も




世界に引き込まれていく。




これは、夢か?

私たちは、どこに

連れて行かれようとしているのか。




見ている間

ずっと、鳥肌が立っていた。




私は、今

この瞬間

最高峰の芸術を見ている。




という歓喜。




この世の中の

あらゆる清廉さ

純粋

美しさを

集めて




人間の肉体に降ろすと、

ああなる、のか。




それを可能にするのは

浅田真央だけ。




奇跡の存在。




私は、決めた。




もし、これからの人生で




何か、

嫌気がさすようなことがあった時




浅田真央のチェロ・スウィート

浅田真央のチェロ・スウィート

浅田真央のチェロ・スウィート




と、3回唱えて

乗り切ろう。




たぶん、それで

たいがいのことなら

イケるはず。




それぐらいの世界だった。




ラフマニノフ。




ラストを締めくくる

3回転の

ループジャンプを見たとき




真央ちゃんが

最初に仲間に

言っていた




「どの公演も全力。

 何も、変わりません。」




という、メッセージが

ストンと腑に落ちた。




サンクスツアーは

一貫して

特別なゲストを呼ばなかった。




最初のメンバーで、

(舞ちゃんは変わったけど)

ずっと、演じきった。




それは、仲間をとてもとても

大事にしている、と思った。




私は、あなたたちと

ずーっと、やるんだよ!

何があっても。




という意思表示を

行動で示している、と思った。




日本中、

いつ、どこのショーを見に行っても

同じ演目、メンバーで

やってくれるのは




足を運ぶお客さんにも

とても優しく、フェアだ、

と思った。




最後だからと言って

派手な演出もなかった。




最終回プレゼントや

アンコールもなかった。




全てが

毎公演の中に

含まれていた。




最初から

最後まで




感謝で滑る。

信頼できる仲間と共に。




それだけだった。




ああ、これこそが

あなたの、やりたいことだったんだな。




この3年間は




まだ、あなたと

お別れしたくない




私たちのための




長いながい、

カーテンコールだったんだね。




最後に。




出演者の1人

エルニの言葉を借りて。




無限の意味を持つ

「ありがとう」という言葉で

幕を閉じたいと思います。




真央ちゃん

本当に、ありがとう!




またね!

 

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