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「暦の上では、もう春です。」の暦ってどこにあるの?


1年生を担任すると

「あ、言葉が通じてないぞ!」

と、感じる出来事が

しばしば、起きる。




例えば、全校朝礼で

校長先生が

「腰をおろしましょう。」

って、言った時




1年生は、ぽかんとして

立ったままでいた。




いち早く気づいた主任が

「座りましょう。」

って、言ってようやく座った。




そういう

こっち(大人)にしてみたら

当然、伝わるじゃろー。

と思っていることが




子どもの脳内では

別のものになったり

斜め上に変換されてたり、する。




そして、立春。

難しいぞ、この概念。




校長先生は、朝礼で言った。




「暦の上では、もう春です。」




おお、こ、これは。

1年生の反応は、どうじゃ?




んー、表情では、全く読めん!




教室に戻ってから、聞いてみた。




「暦の上では、春がきてる。

 って、意味わかる?」




ある女の子が

自信満々に言った。




「わかるよー。」




お!




「どういうことなんかな?」




って、聞いてみると

どうやら




雲の上に《こよみ》

という世界があり、

そこには、もう春が来ている。




それが、だんだん

地上に降りてきて

私たちの住む世界も春になる。




雲の上の世界と

我々の住む世界には

タイムラグがあるらしい。




と。

こんなイメージ?



もう、さ。

控えめに言って




可愛さ、大爆発じゃない?




なんなん、それ!!

もー、それ採用。




そうそう、そうなんよ。

あるある、あるわ。

雲の上に、世界あったわ。




みんな、知らんかったじゃろ。




※ちなみに、美輪明宏大先生は著者の中で「お月さまでは、うさぎが餅つきをしています。あれは単なるクレーターだ、などと言う中途半端な科学者の言葉には、耳を貸してはいけませんよ。」と、おっしゃられてました。🐇🌕

 

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